開業したときに書いてた
私がネイリストになった理由
ネイルを勉強し、ネイリストになろうと決めたのは
「ネイルが好き」「ネイリストに憧れがある」などではなく
当時エステティシャンだったころ、アトピーでお手入れに来ていた同年代のお客様が勇気を振り絞って
緊張しながらも「初めてネイルサロンに行く!」と喜んでネイルをしてもらいに行ったとき
アトピーでボコボコになった爪がやりにくかったのか
ネイルの仕上がりはボコボコで
ジェルもたくさんはみだし、指周りの肌の状態も荒れてしまったのがきっかけでした。
「どうしてカウンセリングをしっかりしないのだろう」
「どうして爪に凹凸があるのを気にしないのだろう。難しいならなぜ提案などしないのだろう」
と怒りなのか悲しいのか私もよくわからない感情になりました。
そのお客様の悲しい顔が忘れられなく
「ネイルの事を何も知らない私がネイリストのこと悪くいっても説得力もないし
何も知らないくせに文句言ってもなんの改善もしない」と思い
「ネイリストになろう!」
「アトピーのお客様で、お爪や指先にコンプレックスがある方でも、安心してネイルを楽しめるように
ネイルを見ると嬉しいような、日々の活力になるような、
それを叶えられるようなネイリストに私がなってから文句を言おう」と思い
エステティシャンを辞めネイルを勉強し始めました。
皮膚学も美容に関係する美容薬剤などの基礎知識、エステでの経験、たくさん勉強してきた自信。
今でも半年に1度は勉強会に参加します
私がカウンセリングも仕上がりも丁寧に
お客様には満足していただけるような完璧なネイリストに最短でなりますよ!くらいの意気込みでエステティシャンを辞めネイリストになりましたが
(今思えばハズカシイ
)
ネイリストとして働かせていただき、そんな意気込みは半年ぐらいで忘れるてしまうほど、想像していた以上に大変な仕事でした。
簡単そうに見えるワンカラ―。ネイリスト歴が17年になった今では白のワンカラ―のオーダーがきても緊張しなくなりましたが
ネイリスト歴8年9年ぐらいまではなるべく顔料のあるワンカラ―は避けたいと思うほど、、、
勤めている時は簡単なカラーでも難しいカラーでも
ショートでもスーパーロングでも
予約時記載のなかった亀裂や折れがあっても
どんなお爪の状態のお客様でも、オフ込み1時間から1時間半以内でカウンセリングからお会計まで終わらせないといけない。
お喋りしてる余裕もなかったりお客様が「折れやすいから厚めにして」と言っても
フォルムも綺麗でジェルが流れないように硬化するのも、
通常の二倍くらい時間がかかる。
お爪の状態に合わせて、ご来店されたすべてのお客様に満足していただくようにネイルをするのは
私の体感でエステティシャンの頃よりはるかに大変で、ネイリストになって5年間ぐらいはずーっと辞めたい。
労力とお給料が見合わない。とマイナスな感情だらけでした。
お客様が少し遅れると「次のお客様が来られるまでに仕上げれるか?」
お客様が色やデザインで悩まれると「次の予約が、、、時短で終わるようにこの色提案しよ」とか
どんどん私の理想のネイリストからかけ離れ、いつの間にか「いつネイリストを辞めようか」を毎日考えるほど
日々の詰め詰めの余裕のない予約状況とカウンセリングを十分にできるほど時間のなさに
ネイリストになり入客できるようになって初めて
「もしかしたら、私が担当していたエステのお客様のネイルをしたネイリストも、今の私のようだったのかな」と
カウンセリングする時間のなさ、究極まで時短で組まれている予約状況。
その当時のネイルサロンの環境では、凹凸のあるお爪10本すべてにフォルムを綺麗に仕上げられるような時間配分でもなければ
今のように爪の状態によって使い分けれるような商材も多くなく
限られた商材でしか施術できなかったので、私のエステのお客様を担当したネイリストも
もしかしたらお客様に笑顔になって欲しいと思ってできる限り向き合って頑張った結果だったのかもしれない。
あの時は悲しそうなお客様の顔を見て
私も凄く悲しく怒りに似た感情になり、対等に文句が言えるようにネイリストになりました。
この17年で今では累計18,000人くらい施術をしましたが、文句も言えないくらい、
あの時「ワンカラ―なんて色塗るくらいなんだから簡単でしょ!」ってなにもわからないくせに文句がたくさん出てごめんなさい
といと言う気持ちになりました。
ネイルを勉強し始めると
本来、ネイルは爪周りの肌や爪が傷や甘皮など健康的な状態であることが前提で
ジェルやアクリルなどのネイルが出来る。
だから通常の予約枠も何人もネイリストをかかえているサロンは
健康なお爪に施術する前提での予約枠にしないと、売上がたたず経営ができなくなる。
限られた予約枠の中でお客様にも寄り添えて
どのお客様でも満足していただけるよう施術もカウンセリングもするとなると
「あ
無理だなー」って
ネイリストの事何も知らないのに
「エステティシャンの時、頭の中でめちゃくちゃ怒ってなんでなん?って否定してごめんなさいいいいい」って なりまして
じゃあ、私がお客様に寄り添えるサロン作ればいいかって
離婚したのと同時に銀行融資を借りていろいろな想いもありながら
2017年に「 LotusNail 」を開業しました。

開業しても理想と努力だけでは上手くいかないことが多すぎて
ひとりで子育ても経営もしながら利益を出してってなかなか大変でしたが
お客様のおかげで来月10月1日で開業届を出して10年目に突入します。
今ではトラブルネイルを扱えるサロンも増えてきたので、もう私がトラブルネイルをしなくてももう十分すばらしい、素敵なサロンもたくさんあるし
次は片親でも、子供と過ごす時間も作りながら経済的に自立できるネイリストや環境をつくっていきたいと思っています。
シングルマザーこそ、ネイリストという職業があっていると
この10年を振り返りネイリストでよかったと心底実感しています